ネット営業の遠山行政書士事務所

岐阜県中津川市蛭川2244-2

アフィリエイト収入の実態と不当表示

契約トラブルを無くして顧客満足度の向上を

 

ネットで広告される情報商材には、アフィリエイトプログラムを活用したものが多くなっています。
アフィリエイトプログラムは初期投資額が少なくてすむため、気軽に始められるのが特徴です。
ネット事業経験の長い人にとっては今更の話題ですが、ビギナーの方には気になる話題でもあるかと思います。

 

アフィリエイトとは、商品の広告をしたい販売店(広告主)と広告報酬が欲しいブロガー等のサイト運営者(アフィリエイター)を広告代理店(ASP:アフィリエイト・サービス・プロバイダー)が仲介するシステムで、広告主はASPに手数料を支払い、ASPはアフィリエイターに手数料を支払って、アフィリエイターのサイトに広告を表示するものです。
このシステムの概略は下図を参照ください。

アフィリエイターは、自身が運営するホームページやブログ等にASPが発行するプログラムコードを貼り付けるだけで、ブログ等に広告主の広告が表示されるようになり、ブログの閲覧者がその広告をクリックしたり、広告主の販売サイトで商品を購入したりするとASPより報酬がもらえる仕組みとなっています。

このお手軽さから、「アフィリエイトで不労所得を実現する」とか「アフィリエイトで楽々稼ぐ」というキャッチコピーの情報商材が出回っています。

 

それでは、本当にアフィリエイトは「楽々と稼げる」ものなのでしょうか?

今年の7月発表の資料ですが、日本アフィリエイト協議会の市場調査でアフィリエイト収入の実態が把握できます。

日本アフィリエイト協議会の市場調査2013

この市場調査から、下記2点の事実を引用します。


「月3万円以上のアフィリエイト収入があるのは全体の2.4%、アフィリエイターの約8割が収入1,000円未満」

「月3万円以上の収入があるアフィリエイターは、『1年以上のアフィリエイト経験があり、平均6.3サイト(ブログ含む)を運営しており、毎日約3.1時間をアフィリエイト活動に費やしていて、レンタルサーバーや独自ドメイン、商品購入等に毎月5,000円前後の経費をかけている』


この調査では、月に3万円以上の収入を得ているアフィリエイターは、6.3個以上のサイト運営し、毎日3.1時間以上をアフィリエイト活動に費やしていると報告していますが、これは決して楽な作業ではありません。

実際に月に数十万円以上を稼ぐアフィリエイターは存在しますが、そのサイト運営数や一日に投じる時間は、この何倍にもなるでしょう。

 

つまり、アフィリエイトだけで生計を立てるレベルの収入を得るには、それなりの投資(学習・技術・経験・時間など)を要するということです。
決して片手間で出来るレベルの話ではないのです。

当職は、20個程度のサイトを運営してアフィリエイトに参加しているサイトもありますが、アフィリエイト収入は月に数千円程度です。小遣い稼ぎの範囲でしかありません。
当職の場合は一部のサイトにアフィリエイト・コードを貼るだけで特にメンテナンスをしていないので、真剣に取り組んでいるわけではありません。それでもサイト運営歴が10年以上、サイト運営数が20個程度の個人が片手間で得られるアフィリエイト収入がどの程度のものなのかという参考にはなるかと思います。

アフィリエイトだけで生計を立てるレベルになるには、やはり相当な時間と労力が必要なことは間違いありません。
それは前述の調査結果でも実証されています。

 

こうした実態を把握しておけば、「(アフィリエイトをすれば)簡単な作業ですぐに稼げる」というキャッチコピーがいかに胡散臭いものであるかというのがわかると思います。

そうした無責任なキャッチコピーは、サービス内容について著しく優良に見せかける優良誤認表示にあたるのではないかという疑念も生じます。優良誤認の不当表示は景品表示法の禁止行為です。
また、情報商材は通信販売の形態で扱われることが多いことを考慮すれば、特定商取引法の不実告知や事実不告知などにあたる疑念も生じるケースもあるでしょう。

アフィリエイト収入を上げるためには、相当な努力が必要です。また、稼げるようになるには時間もかかります。
アフィリエイトを勧める情報商材が高額な場合は、その購入費用のモトを取るには何十年もかかることになってしまいます。

 

アフィリエイトプログラム自体はネットに適した広告手法であり、特に問題はないと思います。
ブログを開設して、AdsenceやAmazonなどのASPに加入しアフィリエイトを始めることはノーリスクで出来ることなので、やってみるのはいいでしょう。
(そうした手続を自分で検索して、全て無料で出来るなら大丈夫です。この作業を人に頼らないと出来ないという人には向いていません。)

しかし、「誰でも出来る簡単な作業」と広告し、アフィリエイトに関するマニュアル(情報商材)を高額で販売する事業者には警戒感を持つべきです。
そうした事業者の収入源はアフィリエイトではなく、情報商材の暴利であることが多いものです。

もちろん価値の高い技術についてのマニュアルを販売する優良な事業者も存在します。
その情報の真贋を見抜くには、買う側の知識が一定のレベルに達する必要があります。自分の知識や技術がビギナーの域を脱していないと思うなら、高額な情報商材に手を出すのは止めておくべきでしょう。
(ビギナーの方は、編集プロの目を通った書籍を買うのが安全です。購入費用はせいぜい数千円で足りることでしょう。)


「インターネット通販の営業と法規制」についてのテキスト

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